確定診断

S病院でのこれまでの検査から、『卵巣腫瘍』との診断が下った。
血液検査の腫瘍マーカーの値も、卵巣に関わる項目は上昇しているし、造影剤CTの写り方からしても、卵巣腫瘍に間違いない、おそらく右の卵巣に腫瘍ができたのであろう、と。

かかりつけ医で卵巣嚢腫と言われてから、私も自分でネットで調べて、そのほとんどが良性であることから、腫瘍の摘出さえすれば問題ないのだろうと思っていた。


ところが。
産婦人科のS先生は続けておっしゃった。
「造影剤CTの画像なんだけどね・・・腫瘍がきれいな線でくっきりと写っている部分は問題ないんだけど・・・」
画像を指差しながら続けて言われた。
「ここ、こういうところね、くっきり写ってなくて、盛り上がっている部分があるというか・・・こういう写り方っていうのはね・・・悪性である可能性もあるんですよ・・・」
ホントだ。パソコンの画面で画像を見せてもらったら、盛り上がっている部分というのは、素人から見たら、モヤモヤとした影のように見える。放射線科の所見にも『悪性腫瘍である可能性は否めない』って書いてある!


「それでね・・・悪性の場合は、予後のことを考えて、腫瘍の摘出だけじゃなく、卵巣や子宮もとらないといけないことになるだろうと・・・」
S先生は言いにくそうに説明してくださった。悪性ということは、卵巣がんである、と。


悪性かもしれない、という衝撃。
自分で、どう受け止めたらいいのだろう?
卵巣も子宮もなくなってしまったら、もう子どもは望めない。
こんなことって現実にあるんだろうか?
いやいや、これは現実なんだ。

ぼんやりしたまま、治療計画の説明を受けた。
摘出手術後、悪性だった場合は追加治療が必要であること。追加治療は点滴で短期の入院で済むが、通院も含めて数ヶ月単位での治療になること。
もう、悪性を前提にした説明だった。
「大きな手術になるかもしれないので、もっと大きな病院での手術を希望されるなら紹介状を書くこともできます」って言われたけど、また新しい病院で改めて検査してどうのこうのより、手術実績があるなら自宅に近いほうがいいに決まっている。
「こちらでお世話になります。」と返事した。

手術日については、手術室が確実に空いているのが1ヶ月も先だという。腫瘍を抱えて1ヶ月も待つなんてイヤだーーー!!
「腫瘍が破裂してもアカンからねえ・・・」とS先生。そ、それなら早くしてください!


「ちょっとね・・・調整してみるから時間もらえるかな」てことで、待合スペースで待つことに。その間に先生は看護師さんとどっか行っちゃった・・・
私は、というと、手術前に必要な検査として、心電図をとりに行ったり、肺活量を調べたり。

心電図と肺活量が終わって待合スペースの椅子に座っていると、診察室の看護師さんが来てくださり、「先ほどの先生からの説明でご不明な点はなかったですか?」と。
そして、手術日の日程調整に時間がかかる事情も説明してくださった。
S病院の場合は、1週間の手術日程を前の週の水曜日に決定するらしい。この日は金曜日だったので、私の手術はどんなに早くても再来週ということになる。それを、来週に組み込めないか、と調整してくださっているというのだ。

看護師さんが去られてから、私は、堪えきれず、声を殺して泣いた。

子どもをあきらめないといけないかもしれないこと。
担当医師が、出来るだけ早く治療しようと調整してくださっていること。
自分の身に降りかかっていることと、自分に関わってくださる方々のことを思うと、とても短時間では整理しきれない気持ち。


そうこうしているうちに、先生が戻ってこられた。

「来週の火曜日だとなんとか組み込めることになったので、その日程で大丈夫ですか?」
手術室や麻酔科の先生も、空いている時間の調整をしてくださったようだ。


もう、お任せするしかない。

覚悟を決めた。




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by miyonara | 2015-03-01 08:34 | 外来受診 | Comments(0)

卵巣腫瘍の摘出手術でがんが見つかり、卵巣がん(明細胞腺がん)と向き合う日常の記録。


by みよちん
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