父のショートステイ

父の認知症が進まなければいいな、と願いつつ、母を見舞った後には父の面会に行くわけですが、気になることがちょっと。

先日、義妹と一緒に父を訪ねた時のこと。
父は、他の入所者の皆さんと一緒に、ホールにいました。

「トイレに行きたい。」と立ち上がって杖をついて歩き出した父を、職員は誰も見てない。声もかけない。
私たち家族がいるから声かけ不要と思われたのかな?

とりあえず、私が父について行き、義妹が近くにいた職員さんに「トイレ行きたいって言ってるんですけど?」と尋ねたら、「いつもひとりで行かれてますよ。」との返答。

でも、便器に座ることまでは辛うじてできたけど、見たら尿とりパッドが汚れてる。

いつから汚れてるんやろ?
間に合わへんことがあったってことやんね?

「ひとりで行かれてますよ」と言った人とは別の職員さんが、私が介助しているのを見て、「大丈夫ですか~」と来てくださいました。

そして、父のパッドを見て、「あら、パッド、新しいの持ってきますね!」と言って、トイレの横の物置?みたいなところから、施設所有の尿とりパッドを持ってきてくださいました。
父のものは父の部屋に行けばあるのだけど・・・父の部屋は、ホールの近くのトイレから一番遠い部屋なので、すぐそばにあるものを出してくださったようです。

テキパキと父のお股を拭いてくださって、パッドも取り替えてくださるのを見て、私は思いました。

『ひとりでトイレに行く』ことと、『ひとりで用を足す』ことは違う、と。用を足すというのは、パンツも履けてズボンも履けて、衣服を整えることまで含みます、この場合。

なるほど、父は確かにひとりで歩いてはいきましたよ、トイレまで歩いてね。
でも、パーキンソン病のせいなのか、手の動きが鈍くなっているので、衣服を整えることは難しいみたいで。
パンツを下ろせても、上にあげることは、ちょっと難しいみたいなのです。


翌日に面会に行った時も、やっぱり父は「トイレに行く」と言い出したので、昨日介助してくださった職員さんのことを思い出し、今日は私がパンツ履かせるぞと思って付いていくことに。

父はやはり自分でパンツを下ろし便器に座りました。
パッドが汚れていなかったので、今日はまだ失敗はしてないんだなあと嬉しくなりました。
用を足せたので、念のためお股を・・・と思ったら、トイレットペーパーがない。
自分で拭こうとする父も、おや?という感じで、トイレットペーパーが本来あるはずのホルダーを何度も確かめてみる。でも、ない。
私が隣のトイレのホルダーを見ると、ここにもない。
ここのトイレ・・・どこにもトイレットペーパーがない!!

通りかかったまた別の職員の人に、トイレットペーパーの在り処を尋ねると、やはり隣の物置?みたいなところから出してくださったのですが、トイレットペーパーをトイレに置かない理由を『置いたらみんな無くなるのよ。持っていく人がいてね。置いても置いても全部無くなるの』と聞かされました。
ちょっと空しくなりながら、父のお股を拭き、父がパンツを履くのを手伝いました。
うんうん、完璧には無理やけど、父はある程度の援助があれば、自分で用は足せるぞ~。

ここで、私がちょっと空しくなったのは、いくらトイレットペーパーがなくなるからといって、まったく置かない状態ってのは、
自分で用が足せる人がトイレに行った時に困るじゃないかと思ったからなんです。
いえ、置かないなら置かないでいいんです、それなら「ひとりで行けます」なんて放ったらかしにしないでほしいのです。
いくらひとりで行けたって、トイレットペーパーがなかったら、拭けませんやん。
あなた、自分がそんな状況に置かれたら、拭かずに我慢できるんですか?
ボケちゃってる人だって、快と不快を区別して感じますよ!

入所者の中には、歩けない方もおられるわけですが、ホールに置かれているソファベッドでお昼寝されていました。
その方のそばに『オムツをしています』というプラカードが置かれていました。
なんでわざわざそんなもの置いてるのかな?と思っていました。
でも、しばらくして、その答えがわかりました。

その、お昼寝されていた男性が目を覚まされて、「ねえちゃ~~~ん、トイレ連れて行ってくれ~~~!」と叫ばれました。
すると、そばにいた職員さんが「オムツしてるから大丈夫よ~。オムツの中でして~」と返事されたのです。

『オムツをしています』というプラカードは、『トイレに連れて行かなくてもよい』ということを示していたのです。

えっ???
尿意便意を感じていて、トイレに行きたいと思っているのに、なぜそのタイミングで連れて行けないの???
わざわざ汚してからパンツ交換するの???

もしかして・・・人手不足???

いやいや、どう見たって、人はいてるぞ~。
これは、人手不足とかいう問題ではなくて・・・

介護の世界ってこういうものなの???

介護する職員さんの都合が第一なの???


義母がお世話になっていた施設ではこういう場面を見たことがなかったので、
私、かなり衝撃を受けました。

父をここにお願いしていて大丈夫なんかな???


そういえば、父、パジャマの上にセーター着ていたことがあって。
ボソッと私に「昨日はパジャマ着さされたままやったんや。なんでやろ?」と言ってた!
理由は私にもわからなかった。
父の部屋のたんすを見ると、母が用意した服は何枚もあったのに。


母の入院は、最低でも3週間と言われています。
その間、父には頑張ってもらうしかないのだけど・・・


今回のことで、私、今まで以上に考えました。

父の介護のために、私、仕事をセーブする、いや、辞めるほうがいいんじゃないか、と。
今回だって、仕事さえなければ、ずっと父のそばにいてやれたのになあ、と。

義母の時には、仕事を辞めた方がいいかなんて、あんまり考えなかったのです。
まったく考えなかったわけではなかったのですが・・・やはり自分たちの生活を考え、生きていかなくてはいけないので、仕事を辞めるなんて決断できなかった。自分が病気になっても辞められなかったんですから、しかたないですよね。
治療費で貯金はすっ飛んでいったし。再発に備えてまたお金貯めなくちゃいけない。再発したくないけど。

それに、義母のお世話になっていた施設は、本当によくしてくださっていたのです。
私が闘病中というのもあったかもしれないけど、家族がしないといけないことも「無理しないでください。こちらでやっておきますよ」と手伝ってくださっていたし・・・


もちろん、今すぐ辞めるということではないのですが、いつかそんな覚悟をしないといけない日がくるかもしれないな、と思いました。

父は穏やかな性格だし、人がいいので、「ここの人はみんな親切や~」と言ってくれているのが救いです。



私が、そんなふうに今後の父の介護のことをあれこれ考えていると母から電話が。
「トイレひとりで行けるようになってん。歩行器とか壁づたいに歩いてるねん。」と。


ええー。回復はやっ!
たしか、入院治療計画では、歩行はまだ先やったと思うんだけど・・・

入院期間が3週間を超えないようにと、母も必死のパッチで頑張ってます。

私も、義父や義母のためにできなかったことを自分の親にはできるように、
今のうちに頑張って働いてお金貯めておきますわ~。




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by miyonara | 2017-03-08 23:55 | 介護のこと・福祉のこと | Comments(0)

卵巣腫瘍の摘出手術でがんが見つかり、卵巣がん(明細胞腺がん)と向き合う日常の記録。


by みよちん
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