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老いじたくを考える

このたび、義父が、車を手放しました。

来年が免許の更新だなんだと言っていたけれど、今年で82歳。
ボケてはいないものの、とっさの判断力や瞬発力は年相応に衰えてきています。
そこにきて、一昨年秋からの肺がんとのお付き合い。
体力も落ち、少しの動作でも息があがったりして、とても運転どころではない・・・
それなのに、今の今まで決断できませんでした。

もう1年以上運転していないですし、運転どころか、一昨年の秋以降、家にいるより病院に入院している期間のほうが長かったんとちがうか?というくらい、入退院を繰り返しています。
それでも、なかなか決断できなかったのは、自分が衰えていくということを認めたくなかったからなのか?

気持ちはわかるけれど、所有しているだけ、お金の無駄、です。
自動車税やら車検やら。

今回・・・自動車税も、車検も終わったとこ。

そのタイミングで、えいや!って手放したのです。

それならば・・・

もっと早くに決断していればよかったのに・・・


自動車税でおいしいもん食べに行けたのに・・・


しかし、まあ、かなり遠回りはしたけれども、手放したおかげで、事故を起こすこともないし、義母のアッシーをする必要もなくなったし。
きっと、車があったら、どんなに義父の体調が良くなくても、義母は使い走りを企むはず。
これまでがそうでしたから。

目の前で義父や義母を見ていると、『老いじたく』について考えることが多いです。
いつまでも必要のないものに執着して家族を困らせたり(義母)、わがまましか言わなかったり(義母)、自分が年老いたときにこうはなりたくないな・・・という場面がたくさん出てきます。

がんという病気で死を意識したとき、自分の死に際のことをつい考えてしまいましたが、
歳を重ねてやがていのち尽きるときも、同じことかなと思いました。
まわりにかける迷惑は最小限にして、きれいに逝きたい。
そのための身辺整理は、若いうちからしていても無駄ではないと思うようになりました。

人生のゴールまでどう生きるか。どう生きたいか。
そして、逝ったあとにどうしてもらいたいのか。

迷惑をかけないための意思表示って、とても大切なんじゃないかと思うのです。


義父は、スタートは遅かったんじゃないかと思うものの、今、少しずつ身辺整理を進めています。
当初の宣告より長く生きてくれているので、その姿勢を私は主人とともに応援したいと思っています。


義母???
開いた口がふさがらんわー、て言いたくなるような状態です。


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by miyonara | 2015-06-30 17:43 | 介護のこと・福祉のこと
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卵巣がん(明細胞腺がん)が3年の時を経て再発。わたし色の豊かな人生を目標に☺


by みよちん
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